はじめに (対象読者・この記事でわかること)
この記事は、Linuxサーバーの構築に興味がある方、特にCentOSをインストールしたいMacユーザーを対象としています。プログラミングやサーバー管理の初学者から中級者まで、幅広い読者に向けた内容となっています。
本記事を読むことで、Mac上でCentOSのISOイメージを使ってインストールDVDを作成する方法がわかります。具体的には、必要なツールのインストール方法、ISOイメージの整合性確認、DVDへの書き込み手順、そしてトラブルシューティングまでを一通り学ぶことができます。これにより、物理的なインストールメディアを手軽に作成できるようになり、オフライン環境でのCentOSインストールが容易になります。
前提知識
この記事を読み進める上で、以下の知識があるとスムーズです。
- Macの基本的な操作
- コマンドラインツールの基本的な知識
- インストールメディアの基本的な概念
CentOSインストールDVD作成の概要と背景
CentOSは多くのサーバー環境で利用されているLinuxディストリビューションですが、公式サイトからダウンロードできるのはISOイメージファイルです。このISOイメージをDVDに書き込むことで、物理的なインストールメディアとして利用できます。Macユーザーは通常、WindowsやLinuxユーザーとは異なる方法でDVD書き込みを行う必要があります。
インストールDVDを作成する主なメリットは、インターネット接続のない環境でもOSをインストールできる点、インストールプロセスが高速になる点、そして将来の再インストールやトラブルシューティングに備えておける点です。特に、サーバー構築や開発環境構築において、オフライン環境でのインストールが必要になる場面は少なくありません。
本記事では、Mac上でコマンドラインツールを使用してCentOSのISOイメージからインストールDVDを作成する方法を解説します。必要なツールのインストールから実際の書き込み手順、トラブルシューティングまでを網羅的に紹介します。
CentOSインストールDVD作成の具体的な手順
ステップ1:必要なツールのインストール
MacでISOイメージをDVDに書き込むには、コマンドラインツールであるhdiutilを使用します。これはMacに標準でインストールされているため、追加のインストールは不要です。ただし、ISOイメージの整合性を確認するためにshasumコマンドも使用します。もしshasumがインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールできます。
Bash# shasumコマンドのインストール(必要な場合) brew install coreutils
また、CentOSのISOイメージをダウンロードしておきます。公式サイトから最新のCentOS ISOイメージをダウンロードしてください。ダウンロードが完了したら、ISOファイルをデスクトップやダウンロードフォルダなど、アクセスしやすい場所に配置しておきます。
ステップ2:ISOイメージの整合性確認
ダウンロードしたISOイメージが破損していないかを確認します。公式サイトに記載されているSHA256ハッシュ値と、ダウンロードしたファイルのハッシュ値を比較します。
Bash# ダウンロードしたISOイメージのハッシュ値を計算 shasum -a 256 CentOS-8.4.2105-x86_64-dvd1.iso # 公式サイトに記載されているハッシュ値と比較
ハッシュ値が一致しない場合は、ファイルが破損している可能性があるため、再度ダウンロードしてください。整合性の確認は、インストールプロセスでエラーが発生するのを防ぐために非常に重要です。
ステップ3:DVDへの書き込み
ISOイメージをDVDに書き込むには、hdiutilコマンドを使用します。まず、DVDを挿入します。次に、以下のコマンドを実行してISOイメージをDVDに書き込みます。
Bash# DVDへの書き込み hdiutil burn CentOS-8.4.2105-x86_64-dvd1.iso
このコマンドを実行すると、DVDへの書き込みが開始されます。書き込みが完了するまで待ちます。書き込みが完了したら、DVDを取り出します。書き込みには通常、10〜30分程度かかります。DVDの書き込み速度が遅い場合や、ISOファイルのサイズが大きい場合は、より長時間かかることがあります。
ステップ4:動作確認
作成したDVDが正しく動作するかを確認します。DVDをドライブに挿入し、コンピュータが起動時にDVDから起動できるか確認します。Macの場合、起動時にOptionキーを押すことで起動ディスクの選択画面が表示されるので、そこからDVDを選択して起動できます。
また、DVDの内容が正しく書き込まれているかも確認します。DVDをマウントして、中にimagesフォルダやisolinuxフォルダなどが含まれているか確認してください。これらのフォルダが含まれていれば、正常に書き込まれていると判断できます。
ハマった点やエラー解決
エラー1: "hdiutil: burn failed - Resource busy"
このエラーは、DVDドライブが他のアプリケーションに使用されている場合に発生します。特に、DVDプレーヤーやディスクユーティリティなどのDVD関連アプリケーションが開いていると発生しやすいです。
エラー2: "hdiutil: burn failed - no such file or directory"
このエラーは、指定したISOファイルが存在しないか、パスが間違っている場合に発生します。ファイル名や拡張子に誤りがないか、パスが正しいかを確認してください。
エラー3: "hdiutil: burn failed - device characteristics mismatch"
このエラーは、使用しているDVDが書き込み可能なメディアではない場合に発生します。DVD-RやDVD-RWなどの書き込み可能なメディアを使用しているか確認してください。
解決策
上記のエラーが発生した場合、以下の手順で対処します。
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DVD関連のアプリケーションをすべて閉じる - アクティビティモニタを開き、DVD関連のプロセスがないか確認 - 必要であれば、Macを再起動してから再度試す
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ISOファイルのパスを確認する - ISOファイルが存在するディレクトリに移動 - 正しいファイル名を指定して再度実行 ```bash # カレントディレクトリをISOファイルがある場所に移動 cd ~/Downloads
# 正しいファイル名で実行 hdiutil burn CentOS-8.4.2105-x86_64-dvd1.iso ```
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書き込み可能なDVDメディアを使用する - DVD-RやDVD-RWなどの書き込み可能なメディアを使用する - DVD-RWメディアの場合は、以前のデータが消去されていないか確認
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ディスクユーティリティでフォーマットする - ディスクユーティリティを開き、使用するDVDを選択 - 「消去」を選択してフォーマットする - 再度書き込みを試みる
これらの手順で、ほとんどの問題は解決します。特に、最初のエラー「Resource busy」はMacでよく発生する問題なので、アプリケーションを完全に閉じることが重要です。
まとめ
本記事では、Mac上でCentOSのISOイメージを使ってインストールDVDを作成する方法を解説しました。
- 必要なツールのインストール方法
- ISOイメージの整合性確認手順
- DVDへの書き込み方法
- トラブルシューティング方法
この記事を通して、Macユーザーでも簡単にCentOSのインストールDVDを作成できるようになったことと思います。物理的なインストールメディアを手元に持っておくことで、インターネット接続のない環境でもOSをインストールできるようになり、非常に便利です。
今後は、仮想マシンへのCentOSインストール方法やネットワーク経由でのインストール方法についても記事にする予定です。さらに高度なサーバー構築の知識も紹介していきますので、お楽しみに。
参考資料
