はじめに (対象読者・この記事でわかること)
この記事は、マイクラ鯖(サーバー)の起動スクリプトを自動生成してくれる「MLT(Minecraft Launch Toolkit)」を使いたいけど「どうやって入れるの?」と悩んでいる方を対象にしています。Windows・macOS・Linux すべてを 1 記事で網羅し、Java 環境の確認方法から PATH 設定、よくあるエラー対処まで実践的な手順をすべて解説します。記事を読み終える頃には、ターミナル/PowerShell で mlt コマンドが打てるようになっているはずです。
前提知識
- ターミナル(macOS/Linux)または PowerShell(Windows)を開ける
- Java 17 以上がインストールされている(されていない場合は本文で案内します)
- マインクラフトサーバーの jar ファイルを 1 度でも起動したことがある
MLT とは何か、なぜ導入すべきなのか
MLT は、マインクラフトサーバーの起動オプション(ヒープサイズ、G1GC など)を自動で最適化してくれる CLI ツールです。サーバーを立ち上げるたびに
Bashjava -Xmx4G -Xms4G -XX:+UseG1GC -XX:+UnlockExperimentalVMOptions ...
と長文を打つのが面倒、あるいは「-Xmx って何?」という人でも、mlt build ひとつで最適な shell/bat ファイルが生成されるため、非常に楽ちんです。
加えて、Paper/Purpur/Folia に対応しており、ビルド番号の自動取得、Aikar's Flags 自動注入、JDK ベンダー判定など、鯖運用の第一歩でつまずきがちなポイントを全部肩代わりしてくれます。
OS 別・ステップバイステップで完全解説
ここからは実際にインストールしていきます。お使いの OS だけ読み進めてください。
ステップ 0:Java 17 以上がインストールされているか確認
ターミナル/PowerShell を開いて以下を実行:
Bashjava -version
出力例(OpenJDK 17 以降であれば OK):
openjdk version "21.0.3" 2024-04-16
OpenJDK Runtime Environment Temurin-21.0.3+9
17 未満 or コマンドが見つからない場合は、Adoptium から JDK をダウンロードしてインストールしてから先に進んでください。
ステップ 1:MLT バイナリをダウンロード
リリースページから最新版を取得します(執筆時点で v1.3.0)。
Windows(PowerShell)
Powershell# レポジトリを clone しなくても、直接落とせます Invoke-WebRequest -Uri "https://github.com/ryuuta0217/MLT/releases/download/v1.3.0/mlt-windows-amd64.exe" -OutFile "mlt.exe"
macOS(Intel)
Bashcurl -L -o mlt https://github.com/ryuuta0217/MLT/releases/download/v1.3.0/mlt-darwin-amd64 chmod +x mlt
macOS(Apple Silicon)
Bashcurl -L -o mlt https://github.com/ryuuta0217/MLT/releases/download/v1.3.0/mlt-darwin-arm64 chmod +x mlt
Linux(AMD64)
Bashcurl -L -o mlt https://github.com/ryuuta0217/MLT/releases/download/v1.3.0/mlt-linux-amd64 chmod +x mlt
ステップ 2:PATH を通してどこからでも実行できるようにする
Windows(管理者権限で PowerShell)
Powershell# 適切なディレクトリに移動(例:C:\Program Files\MLT) New-Item -ItemType Directory -Path "C:\Program Files\MLT" -Force Move-Item -Path "mlt.exe" -Destination "C:\Program Files\MLT" [Environment]::SetEnvironmentVariable("Path", $env:Path + ";C:\Program Files\MLT", "Machine")
※「権限が拒否されました」と出る場合は、PowerShell を管理者権限で再起動してください。
macOS/Linux(~/.local/bin が PATH に含まれている前提)
Bashmkdir -p ~/.local/bin mv mlt ~/.local/bin
~/.local/bin が PATH に入っていない場合は、.bashrc または .zshrc に以下を追加:
Bashexport PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"
反映:
Bashsource ~/.bashrc # or ~/.zshrc
ステップ 3:動作確認
Bashmlt --version
以下のように出力されれば OK:
MLT version 1.3.0 (commit xxxxxxx)
ステップ 4:初回のビルド(サーバースクリプト生成)
既存のサーバーディレクトリに移動:
Bashcd ~/server
サーバーの jar ファイルが既に入っている前提で:
Bashmlt build --memory 4G --type paper --build latest
実行すると、start.sh / start.bat が自動生成されます。
あとは
Bash./start.sh # macOS/Linux
または
Powershell.\start.bat # Windows
でサーバーが起動します。
ハマった点・よくあるエラーと解決策
1. 「'mlt' は内部コマンド・・・」と出る
PATH が通っていないか、別のターミナルで試していませんか?
Windows の場合は PowerShell を一度閉じて開き直す、macOS/Linux の場合は echo $PATH で ~/.local/bin が含まれているか確認してください。
2. Java 21 を入れたのに 17 未満と判定される
複数バージョンが混在しているケースです。
Windows では環境変数 JAVA_HOME を 21 に、macOS/Linux では sdkman! や jenv でバージョンを切り替えると楽です。
3. サーバー起動後に「Unsupported class file major version ...」
サーバーの jar が古い Java でビルドされている可能性があります。
Paper 1.20 以降は Java 17 必須です。jar を最新にするか、Java 側を 17 に落ち着けてください。
4. MLT のバイナリがウイルス判定される
Windows Defender 等に引っかかることがあります。
リリースページの署名ハッシュと照合し、問題なければ「許可する」を押してください。
署名検証コマンド例:
PowershellGet-FileHash mlt.exe -Algorithm SHA256
まとめ
本記事では、MLT(Minecraft Launch Toolkit)を Windows・macOS・Linux それぞれの環境にインストールする手順を解説しました。
- 各 OS 向けバイナリのダウンロード方法
- PATH を通してどこからでも
mltコマンドを叩けるようにする方法 - よくあるエラーとその解決策
これで、もう「起動スクリプトどう書けばいいの?」から解放されます。
次回は、MLT の応用機能「mlt auto-update」で Paper 最新ビルドを自動追従する方法を解説する予定です。お楽しみに!
参考資料
